シベリア石油パイプライン

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ロシアはシベリアやサハリンの石油、ガス開発とその輸出を国家の重要な経済戦略と位置付け、米国や日本、中国など各国に投資を呼びかけている。シベリアの石油に関しては、アンガルスクから中国の大慶へのパイプライン建設(大慶ルート、長さ2260km、経費25億ドル)は既に、1998年にロシアの石油大手ユコス社と中国石油天然ガス集団公司の間で構想が具体化し、その後、中ロ政府間でもこの構想を実現する話が進んでいた。これに対して、2003年1月に小泉首相が訪ロした際、アンガルスクからナホトカ方面へのパイプライン建設(ナホトカ<太平洋>ルート、長さ4000km、経費52億ドル)の話が出て、一時ナホトカルートが有力になった。ロシアでは国営のパイプライン会社トランスネフチが、この建設に意欲を示した。ロシアとしては、大慶ルートは建設経費が少なくてすむというメリットがあるが、輸出先が中国に限定されるので、価格に対する決定権を失い、シベリアのエネルギー資源が中国に支配されるという懸念がある。05年の中ロの接近により、中国へのパイプラインを先に敷設することが決まった。しかし、戦略的な観点からも太平洋ルート(04年、起点をアンガルスクからタイシェトに変更)も建設する計画で、06年現在、バイカル湖を迂回するルートもほぼ決定し、油田開発などを進めている。

(袴田茂樹 青山学院大学教授 / 2008年)

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